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Jul 21, 2007

須田悦弘 展

銀座にあるギャラリー小柳に、須田悦弘展を観に行ってきた。これはもう、あまりに凄すぎて、思わず笑ってしまった。



07070120 “須田悦弘(1969年生まれ)は、本物と見分けがつかないほどの精巧さで草花を写した木彫を、通常は作品が展示されることのないふとした場所に設置する手 法で知られる作家です。”


ビルの8Fにそのギャラリーはある。一人暮らし分の部屋の広さにつき1作品、というくらいの贅沢な割合でそれらは、ぽつりぽつり、と生えている。だからギャラリーに入ってまず、作品はどこかな、と探すことから始まる。むき出しのコンクリートから、地面の隙間から、壁から突然、生えている。

原美術館で一度見ていたとはいえ、やはり目の当たりにするとかなり混乱する。木を彫って作ったものなんだ、と1週間あれほど念を押してから訪れたのに、やっぱりどうしても信じられない。「有り得ねぇ!」、と混乱のあまり笑ってしまう程、それはリアルなのだ。彫刻というと、“厚みがあるもの”という事が無意識のうちに前提となっていると思うのだが、ここでは、それが混乱を招く。薄いのだ。薄いのだ。薄い。しかも“板のり”の様に平面に薄いのではなく、その薄さで3次元に曲線を描くのだ。だからもう本物の植物だ。

あんな事ができるものなのか・・・、未だに信じられない。観るだけで汗かいた。




作品の中には雑草も多くある。受付のデスクの足元に、いつのまにかのように生えている。それが一番気に入った。雑草に思い入れがある、といったらおかしいが、そうそう雑草も植物ですよ、と安心する。なんとなく嬉しい。





須田悦弘は、花をモチーフにする事についてこう語っている。

“単純に綺麗だと思うんですよ。うっとりするくらい、人を無性に引きつける。人間なんかと比べると、すごい偉い感じ、悟りきってるような感じがある。”

言葉にするとこういう事だったのか。すごい偉い感じ、悟りきってるような感じ。そうだそうだ、と思った。



須田悦弘 展 (詳細)

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Tracked on Jul 25, 2007 22:11

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